沖縄には何度も訪れた事のある私。
そんじょそこらの観光客よりも、沖縄の事を知っているという自負がありました。
しかし彼女のれんこんちゃんはやはりネイティブうちなんちゅ、私の知らないローカルでディープな沖縄ネタがそれはもう出るわ出るわで、私が知ったつもりになっていた沖縄なんて、ほんの表層の一部分だったのだと思い知ったのです……。
れんこんちゃんがまだ沖縄に帰る前、県外で一人暮らしをしていた時のこと。
じゅうしぃは知っていました。ただ、ふーちばーとは…中身汁の中身とは…イカ墨汁は名前からしてイカ墨が入ったスープなんだろう、いなむどぅちに関してはご飯なのかおかずなのか汁物なのかそれすら分からない。
そんな、沖縄県民は日常的に食べているものを私は全く知らなかったなんて。
そんな事も知らずに沖縄フリークを気取っていたなんて……。赤面しました。
という事で、この前久しぶりに沖縄を訪れた際に食してみたのでした!
時刻は夕方、すこしお腹が空いたけど、がっつり食べては夕食に差しつかえるので、汁を単品で。
私とれんこんちゃんで、中身汁とイカ墨汁を一つずつ注文しました。
待つ事数分、想像以上に巨大な丼に入ったそれらは運ばれて来たのでした。
わぁ〜具沢山。なるほどモツとこんにゃくとよもぎ等が入っているのね。美味しそう。
わぁ黒い。黒すぎて何が具として入ってるのかわからない。味も想像できない。恐怖すら覚える。
イカ墨汁のインパクトのありすぎるビジュアルに恐れ慄いた私は、とりあえずそれをれんこんちゃんに押しつけて、まずは中身汁から食べてみる事にしました。
擦り下ろしたたっぷりの生姜が付いています。これを入れるのね。
出汁がきいていて美味しい。二日酔いの時に飲みたくなる味ね。
モツは……。
大量の生姜を全投入しても打ち消せない、モツの独特なにおい。好きな人には堪らないのかな、という感想。
そしてもう一つの、食べる事に躊躇してしまうイカ墨汁はというと。
味は美味しいですね。こちらも少しにおいが気になりますが、イカの旨味がたくさん出ていて美味しいです。
ただ見た目と味のギャップで頭が混乱します。あと服にイカ墨がつくと大変な事になる、と脅されました。こわい食べ物だ。
結局、どちらも私には慣れない味だったので、そのほとんどをれんこんちゃんに食べてもらったのでした。
ちなみにれんこんちゃんは中身汁のモツはただ歯応え要員としか認識していないようで、独特なにおいに関しては全く感じないそうです。れんこんちゃんにとって中身汁は、毎年大晦日におばあちゃん宅で食べるものだそうで、幼い頃から食べつけていたのでしょうね。
私はというと、自他共に認めるスープ大好き人間なので、あと数回食べれば慣れてどちらも美味しくいただけると……思いました。
ちなみにこんなのもコンビニで見つけて買ってみました。ピルクルよりは甘い乳酸菌飲料って感じ。美味しかったです。れんこんちゃん曰く、ずっと昔からパッケージデザインが変わってないらしい。
豆苗
関東出身。現在は九州の離島にてボロ屋をリノベし住まう。