沖縄県民は4月になると、ある行事のことでちょっとそわそわし始めます。
4月といえば、「シーミー(清明祭)」が県内各地のお墓の前で開催されるのです。
6年間沖縄を離れていた私にとって、今年はとても久しぶりのシーミーです。
沖縄に住んでいた時は多分毎年皆勤賞だったので、今年のシーミーはなんだか特別です( ´ ▽ ` )
ここで、私の理解の範疇ではありますがシーミーについて軽く説明します。
シーミーとは毎年4月に親族一同が、先祖が祀られているお墓の前に集まり、お祈りをし、お供え物を皆でいただく行事です。
沖縄ではよくお祈りをすることを方言を用いて「『うーとーとー』する」と言いますが、1年に1度先祖のお墓の前でうーとーとーして皆でお供え物を食べるのは、先祖も家族も特に大切にしようとする沖縄県民を象徴するようなイベントだと思われます。
たまに「沖縄の人はお墓の前でピクニックするんでしょ?」と言われますが、よく写真で紹介されるあのピクニックのような光景は、ちゃんとうーとーとーした後の様子なのですよ。
そんな久しぶりのシーミーをちょっと楽しみにしていた私。
でも最近、沖縄の新聞会社のLINE NEWSからこんな記事が送られてきました。

驚きました。
さすがのご先祖様たちでもコロナには勝てる保証がないみたいです(;ω;)
詳しくは以下の記事に書かれていますが、
もうすぐ清明祭の季節だけど…どうすればいい? 新型コロナ対策で沖縄県が見解
「できるだけ(お互いの)距離を開けて、みんなでウートートーする(祈る)」
「風邪気味など体調が悪い中で、ご先祖様に会いに行くことは避ける」
これらのことには注意をした方が良いみたいです。
それにしても、この記事の挿絵、とても良いですよ。
著作権にもしかしたら引っかかるかもしれないので貼り付けは避けますが、ご先祖様たちが、
「コロナんでぃぬーやが?(コロナって何かね?)」
などと発しているのが良いですね。
あと盲点だったのですが、シーミーではお供え物を皆で食べるので、いわゆる「ビュッフェスタイル」になってしまうのです。
まさか、シーミーがビュッフェだったとは…。
今年のシーミーはなるべく人との距離を空けて、箸などは共有せずに行うのが良いですね。
ご先祖様へのうーとーとーは大切ですが、シーミーにやってくるおじーおばーを始め、老若男女の健康も守らなければ。
最後に、沖縄好きの方なら県外在住だとしても、琉球新報や沖縄タイムスなどの沖縄県内新聞社のLINE NEWSおすすめですよ。
遠隔で沖縄を感じられます。
たまにびっくりするくらい朗らかなニュースがトップに出てきたりします。
れんこん
沖縄出身。6年の県外生活を経て再びうちなんちゅになる。